女神祭――迷宮都市オラリオが活況に包まれる、実りの祝祭。 豊穣を象徴する女神たちは祭壇に奉られ、その中にはあの『美の女神』の姿も。 ダンジョン深層という死地から生還を果たし、日常を取り戻したベル・クラネルもまた、女神祭の賑わいを楽しむはずだった…… ――とある酒場の娘から一通の手紙が届くまでは。 『ベルさんへ 今度の女神祭、二人だけでデートしてください。 シルより』 都市の片隅、小さな酒場で固まった、少女のたったひとつの決意が、少年と迷宮都市を狂わせていく。 そして、『最強』を標榜する『強靭な勇士(ルビ:エインヘリヤル)』達が今、動き出す。 これは、少年が歩み、少女が望む――【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】――
人間の住む「物質界アッシャー」 と悪魔が住む「虚無界ゲヘナ」。 本来は干渉することすらできない二つの次元だが、 悪魔はあらゆる物質に憑依し、物質界に干渉していた。 しかし人間の中には、そんな悪魔を祓う「祓魔師エクソシスト」が存在した―― 運命と対峙する霧隠シュラのエピソードや、正十字騎士團の闇が浮かび上がる「雪ノ果篇」。 奥村燐・雪男の出生の秘密――〝青い夜〟の真実に迫る「終夜篇」。 物語はいよいよ「青の祓魔師」の核心を暴き出す――
科学技術が発達した、機械仕掛けの理想郷「帝国」。 超常の力・星霊術を駆使し、“魔女の国”と恐れられる「ネビュリス皇庁」。 二国は長きにわたる戦争を続けてきた――。 帝国の最高戦力イスカと皇庁の王女にして“氷禍の魔女”アリスリーゼは、 激闘の中で互いの素顔に触れ、その生き方と理想に惹かれ合う好敵手となった。 独立国家アルサミラで帝国と皇庁の謀略を打ち砕いた二人は、 再会を誓ってそれぞれの道へと進むが、意外な形でその約束を果たす。 アリスの妹シスベルと取り引きを交わし、護衛として皇庁に潜入するイスカ。 シスベルの捜索隊として皇庁の都市リースバーテンを訪れるアリス。 偶然の再会は二人の心をさらに燃え上がらせるが…… 同時に皇庁内では帝国の内通者「純血種・被検体E」が暗躍し、 帝国の「特務・女王捕獲計画」が動き出そうとしていた。 否応なく引き裂かれようとするイスカとアリスは、 その運命に抗うことができるのか――。